ノースサンドはコンサルタント企業
ITコンサル(8割)、ビジネスコンサル(2割)
なのでおおむねITコンサル企業と認識して問題ないだろう
ITコンサルの中でもPMO業務が多い
PMOとは、プロジェクト マネジメント オフィスの略称
ここでは主に企業のDXプロジェクトの実行支援を行い、プロジェクトを完遂できるようにする業務のことを指す
PMOはなぜ必要?
日本の企業のITプロジェクトは頓挫することが多く、成功率は50%程度と低くなることが多かった
日本ではIT技術者の一般企業への所属率は30%と低め
内部にIT・DXの知識を持っている人材は少ない
なので外部のITベンダーに依頼してITのシステムやツールなどを導入しようとするが、クライアント側はどのようなものが必要なのかが把握しきれず、内部をまとめきれないことも多い
ITベンダーの側は複雑化しがちなクライアントの意向を読み取りきれず、プロジェクトが推進できなくなって頓挫しがちになる
その結果、訴訟にまで発展することもしばしばあった
なのでITの知識と調整能力を持つコンサルタントがプロジェクトの推進に参画し、プロジェクトの成功率を上げるという需要が高まっている
そのような業務がPMO
ノースサンドはこの分野を得意としている
AIの影響は?
欧米ではIT技術者の70%が一般企業に所属している
日本とはちょうど反対の比率
企業内部にITの知識があり、AIにも対応できる人材が多い
なのでAIが発展すると、内部でのシステムやツールの開発、導入が容易になっていくため、外部の開発企業やソフトウェア企業への需要が減退していくのではないかと考えられている
しかし日本ではIT・AIの知見を持っている一般企業は少ないので、今後も外部のコンサルタント・ベンダーへの需要に大きな変化はないと考えられる
AI導入も自力では無理な企業がほとんど
こういった環境にあるために、むしろAIの発展は導入したい企業が増えることから、コンサルタントやベンダーへの需要は増大すると考えられる
ノースサンドが得意とするところ
ノースサンドは人間力が高い人材を求めて、「愛嬌・素直さ・しつこさ」という特性を備えた人材を採用している
スキルではなく、文化・特性でのマッチングを図っている
AIが発展してくると、作業的な部分や知識・論理思考などは代替が進んでいく
一方で部署間、クライアント・ベンダー間を調整し、プロジェクト参画者が一体となって活動していくためのつなぎ・促進役の需要は変化することがない
ノースサンドはこの点への適性の高い人材を集めているため、今後も需要が高まっていくものと考えられる
コンサルタント未経験層を採用
ノースサンドの強みは、人間力、カルチャーマッチといった部分で採用を決めており、現在持っているスキルや、コンサルタント経験は問わない方針を取っていることにもある
これによって他業種からも採用することができ、他のコンサルタント企業との人材の取り合いに参加する必要がなくなっている
他の新興のコンサルタント企業は人材獲得競争に苦しんでおり、業績が停滞する企業も出てきている
このため、採用のもととなる人材プールの幅が広くなり、人材を増やしやすい環境を構築できているノースサンドには、業界内における優位性がある
昨年度は2万人以上の応募者から600人程度を採用しており、倍率が35倍程度となっている
これによって人材を増やすにあたり、数合わせでカルチャーマッチができていない層を無理に獲得するといった現象は発生しにくくなっている
離職率が低い
人間力があるとは、他人のことを考えて行動できる人であるということで、そういったタイプの人材を集めることで、ノースサンドは企業内部での居心地のよさ、安心感を形成できている
このために離職率が7%程度と、コンサルタント業界ではかなり低めの水準を維持している
新卒に至っては3%とかなり低くなっている
(業界平均は15〜20%程度)
これによって採用費が抑制でき、社内に経験と知見が蓄えられていく、という循環が作られている
また内部昇格によって、外部からの採用は難しいマネージャー層を確保しやすくなる
この点も他社と比較して優位性があるのだと言える
ノースサンドは今後も成長する可能性が高い
こういった状況を鑑みると、今後もノースサンドはITコンサルの業務を継続的に多く受注し、業績を伸ばしていくことが期待できる
にも関わらず、現在はコンサルタント企業に資金が集まりにくくなっており、全体的に株価が低迷傾向にある
ノースサンドの今期の成長予想がおおよそ+50%であるにも関わらず、予想PERは12〜13倍程度となっており、割安な水準になっている
このあたりを総合的に考えて、長期の投資対象として魅力的な存在なのだと結論づけている
